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2016-03-23 (Wed)



昨年11月。
我家で15年の歳月を共にしたエレクトーンとサヨナラをした。

代わって。
先日、新しくやってきたのが電子ピアノ。

サヨナラ。
そしてようこそ。

沢山の想いを込めながら
今までのこと、これからのこと、
綴りたいなぁと思います。











振り返ると
幼い頃から私の傍にはいつも鍵盤があった。

最初はオルガン。
保育園のホールの片隅のオルガンを
いつもひとり弾いている私を見て保母さんが
「〇〇ちゃんはオルガンがとても好きなんですね」
と、母に伝えたのが始まりだった、と思う。

「習ってみる?」
「うん、習いたい!!」

家から歩いて5分のKAWAI音楽教室へ
まずはグループレッスンでオルガンを習い始めた。

小学生になり、オルガン課程が修了したあと。
電子オルガン(通称:エレクトーン。 でもこの呼び名はYAMAHAの商品名なのです 笑)か、
ピアノか、 どちらを習うのか選択することになり
最初は音が沢山あり楽しそうな電子オルガンを選んだのだけれど
直後に観に行ったピアノの演奏会で、深く豊かな音色に幼いココロは揺さぶられた。

「お母さん!ピアノの方がいい!ピアノ習いたい!」
無理を言い、家に来たばかりの電子オルガンを返却。
アップライトピアノを購入。

と書けば、なんだかお金持ちのお嬢様みたいに思われるかもしれないけれど(笑)
そんなことはない。
当時住んでいたのは2DKの狭い団地。
父はトラックの運転手。母は家計を助ける為にパート勤め。
常に「お金がないお金がない」という言葉を聞きながら育った
あまり裕福ではない、どこにでもある4人家族。
でも母は自分には出来なかったことをやらせたかったようだ。
多少無理をしてでも女の子にはピアノを、と思っていたのか、
何も言わずに高価な鍵盤を買い習わせてくれた。

嬉しかった。
重厚な黒光りを放ち威厳あるたたずまいを見せるアップライトピアノ。
兄と私の机が置かれた狭い6帖間の中央でピカピカに輝いていた。
友人に「へぇ~ピアノ習ってるんだ!」と憧れが混じる声で言われることも
内気で臆病だった私に小さな自信と誇りを持たせてくれた。

しかし。
小学校高学年になると、大好きなピアノがだんだん苦痛になる。
私は他の人よりもうんと手が小さい。指も短い。
オクターブと言われる、ドからドまでの8度がスッと届かない。
レッスンが進むにつれ、楽譜にはオクターブが頻繁に出てくるようになる。
届かない。弾きこなせない。
下手くそならば人の何倍も練習をすればいい。
けれど指が届かないとなると、なにをどうしたって楽譜通りには弾きこなせない。

先生は「まだ成長過程だから大きくなるよ、大丈夫だよ」と励ましてくれた。
自分なりに、お風呂上りの指の柔軟体操を欠かさずやり、良いということは試してみたけれど
中学に入り身長がピタリと止まってしまったと同時に(中1から身長がほとんど変わらない私 笑)
手の大きさも指の長さも成長が終わってしまったようだ。

発表会やコンクールでは、私より年下の子が難曲を弾きこなしてゆく。
私はオクターブのない曲を選ぶことから始まる。
憧れの曲はいつまでたっても憧れのまま。
次第に「ピアノなんて」と。「クラシックなんてつまらないし」と。
色々な理由をつけて、ピアノから遠ざかるようになる。
中学では仲の良い男子達がギターを始めたこともあり、
私も父のガットギターを譲り受け、彼らに教えてもらいながら共に楽しみ
なおのこと「ピアノなんて」という想いを強めてしまった。

そんな私の変化を察したのか
先生は自宅で行われるレッスンの後いつも
「お茶でも飲んでいかない?」とキッチンに私を誘い
温かな緑茶とおせんべいやカリントウなどのお菓子を出して
気難しい顔をした私に他愛ない話しをしてくれた。

レッスンは厳しかったけれど、気さくで、そしてとても綺麗な先生だった。
ある時、玄関に置かれたベージュのスエードのパンプスを指し
「〇〇ちゃんがもう少し大きくなったら、このパンプスあげるね」と言ってくれた。
いつもセンスの良い服を着ている先生の、高いヒールの靴。
憧れの眼差しで見ていたことに気付いていたのだろう。
「もう少しで大きくなるから、大丈夫だから、それまでピアノ頑張って」
そんな意味も込められていたのかもしれない。
素直に嬉しくて、こんなパンプスを履ける大人の女性になりたくて
でもやっぱり、手はいつまでたっても大きくはならなくてー。

高校に入り彼氏が出来てからは遊びにバイトに忙しくなり
憧れのパンプスへの想いも薄れてゆくなか、レッスンも休みがちになる。
「どうしたの?忙しくて来れないの?」という先生からの電話に
「私もう、クラシックなんて嫌いなんです!」と、
とうとうピアノを辞める!と言ってしまった。
その頃は、バンド活動をする友人たちを観にライブハウスへ出掛けたり
賑やかな音楽にココロが完全に傾いていたので
ピアノへの気持ちは失くしてしまっていた。

そんな私を見て、母は言った。
「ピアノだけは最後まで続けなさい」と。

最後まで?それはいつまで?
手が小さくてもうこれ以上続けても上手くなんかならないのに。

そんな時ふと気になったのが電子オルガンだった。
鍵盤はピアノより小さく軽い。手の小さい私でも届く。
教材は映画音楽や流行のポピュラーソングが中心なので楽しそう。
うん。これなら私にも弾けそう!!

ピアノから電子オルガンへ(KAWAIではドリマトーンと呼びます 笑)
最初は両手両足4本がバラバラにリズムを刻んだり操作したりすることに戸惑ったけれど
ギターをかじったおかげ?か(バレーコードでつまづいたままだったけれど 笑)
左手のコードの和音にもすぐ親しみ楽しくて仕方なくなる。
そのうちコード進行をみるだけでどんな曲なのかおおよそ想像がつくようになった。
早くから始めていた子達は、高校生くらいで教える資格を取れるグレード級に進んでいる。
手が小さくても頑張ればそんな風になれるんだ。

なにより「自由」な感じがした。
鍵盤のタッチは和音をスライドさせたり、叩いたり
ピアノの弾き方とはまるで違いとても新鮮だった。

そして当時の電子オルガンは、弾きながら音色を手動でどんどん変えてゆくもので
教材の原曲をサラリと弾けるようになると
「次はこの部分にフェイクを加えてアレンジしてきてね」と課題を出される。
どんな風に自分流に編曲するのか?考えるのがものすごく楽しかった。
特に、2人目の先生の編曲のセンスが私の好みと合っていて
レッスンに行くのが楽しかった。先生に会えるのも嬉しかった。

けれど。その先生が結婚の為退職し、新しい先生に変わってしまう。
教えて下さる方との相性の良し悪しが、楽しさにも大きく影響することを知る。
新しい先生が選ぶ曲も、導く編曲も、私の嗜好とは大きく違っていた。
そこからすこしずつ、エレクトーンから離れてしまった。

その後私はあちこちバイクなどで旅の経験を積んだ後
バックパッカーで1年半海外を放浪した。
帰国後は岡山に3年住んだ。
その間、実家に置きっぱなしのまま型が古くなってしまった電子オルガンは
母が施設に寄付してしまっていた。
(電子オルガンはPCのように常に新しい機能へとバージョンアップしてゆくので
数年すると新たに買い替えなくてはならなくなり、古い型は粗大ごみ扱いになってしまうのです 涙)

岡山では安価なカシオのキーボードを購入。
数年それを弾いて楽しんではいたが
やはり物足りなさを感じてしまっていた。

そして。
YAMAHAのエレクトーンを迎えたのが15年ほど前。
当時の最新機能のフロッピーディスクから再現される音の素晴らしさに
エレクトーンはこんなに進化したんだ!と心底驚いた(笑)
習い事として始めた娘は中学に入ると部活で忙しくなり辞めてしまったけれど
私はあれこれ楽譜を買い込み楽しんでいた、のだけれどー。

このタイプもいつしか時代遅れに。
DLした音源をUSBで操作するタイプが主流となり
とうとう今では粗大ごみ扱いになってしまった。

そんな時。
ヨウヘイくんが弾くピアノの音色に出会う。
彼の弾くメロディには、日本のたゆたう空気が含まれている。
あたたかくて、すこし切なくて、どこか懐かしくて。
彼が生まれ育った京都のような
気持ちがふわりやわらかくなる、そして凛となる、そんな音だ。

ピアノ。
やっぱり、いいなぁ。
やっぱり、弾きたいなぁ。
楽譜どおりに弾けなくても、届かなくっても、
小さい手の私が弾ける分だけでいいんじゃないかな。
私なりに弾ければそれでいいんじゃないかな。

もう、誰かと比べたり張り合ったりしなくていい。
自由に楽しめればいい。
そんな風に素直に思えるようになった。

ピアノ、買おう、って思った。


どうせ買うなら本物のピアノが欲しい。
けれど、値段もそうだし、調律などの維持管理なども考えたら
とりあえずは電子ピアノで十分かな、と現実をみる。
予算が低すぎて、ホントに欲しい物は買えなかったけれど
今はこれで。この電子ピアノで。まずは始めてみようと。

金利手数料無しの12回払いで、買っちゃいました!(笑)









1458610115243.jpg

サヨウナラ。エレクトーン。
15年間ありがとう。
いつも元気に鳴ってくれてありがとう。
私のココロをいつも励ましてくれてありがとう。












1458610116511.jpg


こんにちは。電子ピアノ。
これからよろしくね。
手が小さくて下手くそな私だけれど
いっぱいいっぱい音楽を楽しもうね。



組み立てられた電子ピアノを前に、胸の奥がジーン。

正直ね。
難聴が進んで、高音域のキー音が全く聴こえない耳だし(カナシイ 笑)

本物のピアノのように、鍵盤が大きく重いので
指が全然回らなくて笑っちゃうくらいだし(エレクトーンがいかに軽かったか!笑)

でも慌てることなんてもうないから。
うーーーんと、楽しもうと思っています。

まずは。
ヨウヘイくんの曲をあれこれ。
自分なりのアレンジで練習中。

手が小さいからね。
彼のような大きな手でダイナミックには弾けないから
私の手で弾けるアレンジで。可愛らしく。やさしく。たおやかに。

大好きなあの曲は、スタッカートを効かせてブルグミュラーの練習曲風に(笑)
なんて、自分流に遊んでみるのも、いとおかし。です(笑)


小さくってもいい。
届かなくってもいい。
ここから解放されると、こんなに伸びやかな気持ちで弾ける。

大人になってやっと楽しさを実感できるようになれたのは
ヨウヘイくんのピアノのおかげだなぁ、なんて思っています。


ただひとつ。
困ったことがあって。

ほんの10分、弾こうかなって思っても
あっというまに小1時間過ぎてしまうこと!(笑)

大変大変。
仕事も用事も進まない進まない(笑)
しばらくは、そんなやり繰りに慌てそうです(笑)

あ。
名前。
つけようかな(笑)





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