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2009-11-24 (Tue)


~Merry Christmas and Happy New Year~

そうだ。
今年こそ。彼女に送らなくては。

華やかにディスプレイされたクリスマスコーナー。
どれにしようか迷うほどのたくさんの種類の中から
一番シンプルで雪のクリスマスを伝えるカードを選ぶ。

CAOQD1V9.jpg

彼女は今、ニュージーランドにいる。




ワーキングホリデービザで、ニュージーランドへ。
オークランドに降り立ち、仕事を探して歩き回っていた時に
「店員募集」の張り紙を見て飛び込んだ"お好み焼き屋"。
その店で先にバイトをしていたのが彼女だった。

買出しから仕込みに出前。
鉄板の前に立ち、見よう見まねでお好み焼きとヤキソバを焼く毎日。

「ねえ。夕方からもいいバイトがあるよ」
彼女が働くジャパニーズレストランで仕事も始め
生活は一気に安定し、仕事と遊びはフル回転していく。

昼も夜も。週末のアフターも。パーティーも。
ゴルフもドライブも。森の中でのウォーゲームも。
途中でボートがひっくり返ったラフティングも。
波と戯れ水しぶきにはしゃいだブギー・ボードも。
彼女と過ごしたひとときは、とびきり楽しい時間ばかりだった。


あれは彼女のフラットへ泊まりに行った時のことだ。

買出しをしてたくさんの料理を2人で作り
昼間からリビングでワインを飲み、様々なことを語り合った。

穏やかな時間の流れ。
少しずつ酔いがまわり、気持ちもゆるやかにほぐれていく。

ふと外を見ると、天気雨が降りだしてきていた。
外に干した洗濯物が風に揺れている。

「ねぇ。洗濯物、いいの?」
「あー。いーのいーの。キウイ風でいーの。
濡れてもそのまま干しときゃ、また乾くもん」

ニュージーランダー=愛称:キウイは
雨が降っても、洗濯物を取り込まない人が多い。
濡れても干しておけばまた乾くから。
そんな自然に任せたおおらかでのんびりとした風土。

「だよねー。
干しときゃそのうち乾くよねー」

日本にいる時は、ちいさなひとつひとつに神経がささくれだって
「ありがとう」や「ごめんなさい」もなかなか言えなかったのに

ここでは毎日ちょっとしたことでも、サンキュー、ソーリーと声を掛け合い
そのたびに笑顔を交し合って、ふわりとココロが温かくなる。

慌てることなんてないよね。
自然なままでいいんだよね。

ジブンはときほぐれたココロを開け放ち
いつしか彼女にあのことやそのことなども打ち明けていた。

「ふーん。そーなんだ。大変だったんだね」

何気ない普通のコトバ。それがすごくすごく嬉しかった。



ワーホリのビザは1年。
一足先に彼女の期限は切れ、オーストラリアへ。

「またオーストで会おうね!」と、見送りに空港へ駆けつけると
彼女は搭乗口の前で、ヒゲもじゃのキウイと抱き合ってワンワン泣いていた。

「えー!!いつの間にー!!!」

付き合ってまだ1ヶ月も経たないとのこと。
そんなそんな。全然知らんかったよ!

その後彼女達は日本とニュージーの遠恋を経て結婚。
カワイイ男の子も授かり、幸せに彼の地で暮らしている。

結婚当初は、日本食を送ったり手紙を書いたり。
密な連絡を取り合っていたのだけれど。

少しずつその間隔は開いていき
彼女からのメールへのレスも滞りがちになってしまっている。

クリスマスカードも出しそびれて
メールを慌てて送って済ませた昨年と一昨年。

ホントはね。
もっともっと。今だからこそ話したいことがあるのにね。
きっときっと。彼女だからこそ話せることがたくさんあるのにね。


でね。
ここからはね。
今のジブンの心境を書いていて。
ジブンのココロの整理のために書き綴っているので。
かなり暗いです。読まなくてもいいかもです。
暗すぎて申し訳ないのです。ゴメンナサイ。





今週末。
いきなり背中からドンと突き落とされ
過去のクレパスへと滑り落ちてしまった。そこは真っ暗な冷たい闇だった。

借りていた桐野夏生の小説。
一番分厚いその本の表紙をめくり一行目を読み始めると
案の定一気にその世界へ引きずり込まれ抜け出せないでいる。

なぜって。そこは。
ジブンの世界でもあったから。

そこに描かれた空気も温度も匂いも。
飛び散る破片や怒声も。立ち上がれないほどの絶望も。
これでもかと叩きつけられる鋭利な言葉達も。
フラッシュバックのように蘇るジブンの過去と同じものばかりだ。

主人公の彼と。もうひとりの彼と。その彼女と。取り巻く人々と。
そこにいる人物が立っている世界を、全てジブンは見知っている。

とりわけ"彼"が受けた傷を、ジブンも抱えていたんだという衝撃。

心臓が苦しくて苦しくて。
次に何が書かれているのか知るのが怖いくせに
次のページを早くめくりたい、めくらせてくれと、指先が急いていた。

分かってしまった。
なんにも濾過なんて出来ていなかったことを。

見ないようにしていた。
いや存在すらも否定するジブンのココロが、無いものとしていた。
"彼"とは。その部分まで同じなんだ。きっと。

全てが蘇ってくる今。
記憶のほつれの先を、ついと引っ張ると
それはみるみるうちにほぐれていき、足元に真っ黒な糸がうず高く積もっていく。

泣く事のできなかったあの日のあの時の分まで
今、声を出さずに涙をざあざあ流している。

次々と鮮明になる断片を無意識に繋いでしまう。
新たに刻まれていく傷を手当てする術が見つからないまま。

今はどんな音楽も耳にとまることはない。響かない。
耳はただ耳の機能をこなしているだけだ。

こんなに足元が脆かったなんて。
記憶をただ押し込めていただけのジブンは、本当にバカだ。


この気持ちを唯一共有できるのは・・"彼"?

彼となら分かり合えるかもしれない。
いや。きっと分かり合えた傍からすれ違っていくのだろうけれど
一瞬でもクロスした繋ぎ目は、きっと空を掻くジブンの指先に引っかかり
それを頼りに、しがみつき、今は苦しみを凌いでいけそうな気がする。

その小説の中でジブンも生きていけたら
何かが見えてくるのだろうか。

そう思いながら、記憶の束にまたキリキリと締め上げられ
苦しい苦しいと目をつぶっている。



そして今日。
その苦しさに温かな光を当ててくれたのが、お店に並べられたクリスマスカードだった。

煌びやかに光るカードの向こう。
ニュージーの彼女の笑顔がふと浮かんで、すこし救われた気がした。

そうだ。
今年はちゃんとカードを書こう。
メールじゃなくて。ジブンの肉筆で。
あの頃のように、きちんと、彼女に気持ちを伝えたい。

南半球のニュージーのクリスマスは、真夏のクリスマスだ。
カードに描かれるサンタクロースは、のんきに浜辺で寝転んだりサーフィンをしている。
眩しい太陽の下、日焼けした顔で迎えるクリスマスホリデー。

あの頃の明るい記憶を繋いでいると
少しずつ気持ちが晴れやかになってくる。
思い出す日々はどれもブライトで眩しく、笑顔が輝いている。



でも。
それでも。
今はやっぱり苦しい。

そして。
こんなことを書いているジブンはやっぱりバカだ。
躁と鬱の堂々巡りみたいだ。

書くことで少しはラクになれるかなと思っている。
書いて誰かの目に触れれば、ジブンの存在を確かめられる気でいる。
そんなのはただの甘えだと分かっているのに。

この場で書いてしまって良いのだろうかと、躊躇逡巡しながらも
結局。今のジブンには書くことしか出来ないんだと思ってしまう。


なんて。

本当に。
あまりにも暗くてゴメンナサイ。


こんな話を。
読ませてしまってゴメンナサイ。


次はきっと明るいことを書くから。


次はいつもの明るいジブンで書くから。



ゴメンナサイ。





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