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2011-03-10 (Thu)

「伝えたいことは音楽に全て込めているから」

今まで、こんな言葉を何度聞いてきた事だろう。



うん。
そうだよね。そうだろうよ。
音楽で伝えることがミュージシャンなんだから。

でも、でもさ。
それは少しファンとしては寂しい。
もっと自分の想いや感情を見せてくれてもいいんじゃないか。
閉じている胸の内をオープンにしてくれてもいいんじゃないか。

そう思っていた。
ずっと思ってきた。

語られることは、見せているようで、ちっとも見せてなくて。
何かあったときも、彼自身が解きほぐしてくれるわけではなくて。

しまいには、オープンなミュージシャンと比べてしまったりなんかして。

いつも、どこか、もどかしくて。
知りたくて、分かりたくて、教えてほしくて。

色んな情報を必死に追っかけてる時期もあった。
そして振り回され乱されていく感情を持て余すことも多かった。

密かに勝手に比べてみたり、競ってみたり。
謙虚に見せかけた誇示のし合いっこに、心の奥でうんざりしたり。


なんだろうな。
何してたんだろうな。

ただただ音楽を受け取ることだけで十分なはずなのに
今までジブンは何をしてたんだろうな。



今回のツアーが終わって。
そんな「憑き物」が、すっと落ちた。

頭の中も視界も、クリア。
彼の声も音も言葉も、今までは全く違う感覚で響いてくる。

伝えたいことは、音楽の中にすべてあるという意味を
今更ながら、深く噛みしめている。







110307do1.jpg

先週末。
たまたま寄った本屋さんで、手に取る。

ギターは持っている。
中学の頃からポロンとたまに弾いてみたりしている。
ポロンから一向に上達していないけれど。

でも。
曲のコードを知ればピアノを弾くにも便利だし
なにより「秦基博・監修」による曲への想いに触れたくて
ギター弾き語りの楽譜は「僕らをつなぐもの」から全て買っている。

そしてなんとなく、ドキュメンタリーの楽譜を読みながら
今までの楽譜も引っ張り出して読み返している。


最初の頃は
「なんて生意気なんだろう」って思った(笑)

やたら「曲の世界観」という言葉が出てきて
デビューして間もないのに、どれだけ曲に自信があるんだろうと思ってた(笑)

その頃はラジオでもあまり話しをしなかったし
なのに、音楽のこととなると雄弁になって止まらない感じで
そして、唄えばその声にぎゅっと掴まれて離れられなくなって。

陶酔していくココロと、どこかで反発する跳ねたココロと。

うん。
今まで楽譜を読んでた時は、常に反発が陶酔を上回っていた(笑)



そんな反発も。
ツアーが終わった今は、自然と氷解している。

「世界観」にこだわる気持ちも今なら素直に受け止められる。

だって「世界観」が彼の想い全てだから。

それを音楽に全て込めているから。




こんな簡単なことだったのに。
ここにたどり着くまでに4年近くもかかってしまった。

だから今はね。
なーんにもいらなくて、なーんにも知らなくていい。

もう様々な狂想曲に惑わされなくていい。

秦基博の音楽を聴くだけでいい。

シンプルだ。

すがすがしい。


だからまだ。
ドキュメンタリーのアルバムばかり聴いている。

何度聴いても、込められた想いに触れられる喜びを感じる。

110307do2.jpg







そうそう。
楽譜をあれこれ読み返していてシンクロした箇所がある。

「弾き語りって、最大の音量は決まっていると思うんです。 
 そこを基準にして、あとは引き算ですよね。
 その中で曲の流れをつくっていくっていうのが、かなり重要だと思います」

そう。
まさしくピアノの弾き語りも同じだ。
どこを最大にして盛り上げるか。そこへたどり着くまでの流れをどう引き算するか。

熱い想いを常にMAXにし続けるのではなく
密やかに小さく鳴らしながら、溜めこんだうねりをラストでドラマティックに爆発させるのだ。


楽譜の中での彼は
自分の生み出した子供たちの性格や癖を誇らしげに伝えている。
その子たちが巣立ち、みんなの中で大きく成長していくのを楽しみにして。

そんなこと、色んなことを考えながら楽譜を読むのは本当に楽しい。



うん。
引き算は大切だ。

言葉も感情も、無駄な足し算はしなくていい。
足せば足すほど、余分なものに惑わされるだけだ。

引き算した末にあるもの。
それがきっと一番大事なものだ。伝えたいことだ。

その伝えたい想いは音楽に全て込めて。

それが秦基博なんだ。きっと。








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